みなさんこんにちは。
本日で東日本大震災から10年が過ぎました。
2011年3月11日という日は私にとっても一つの節目となっています。
なぜならあの日はまさに大本山永平寺へ修行に向かった日だからです。
当時福井県は大雪で、揺れで屋根から雪が大量に落ちたそうです。
ですが、余裕がなかった私は揺れに気づきませんでした。
修行の始めは特に厳しく、情報も制限されていたこともあり、しばらくは震災が起きたことも知らされません。
修行が始まって数日経ってようやく事実を知ります。
同期の修行仲間の中には震災の被害を受けたであろう地域の方もいました。
全く情報が入らない中、涙ながらに「うちに帰りたい」という本音も周りから聞こえてきました。
その時、入りたての私たちを指導する先輩和尚さんがこうおっしゃいました。
「今君たちがすべきことはなんだ?もう一度よく考えなさい。」
いつもは叱ってばかりで怖い先輩和尚さん。
それがこの時ばかりは少し声が震えていたような気がしました。
誰もが悔しく、無力さを覚えたあの日。
振り返ってみればこの10年を私たちはどのように過ごしてきたか、「3.11」を迎えるたびに改めて考えさせられます。
この度、友人が活動している「禅活」という団体で追悼法要を開催することになり、私もお手伝いさせていただくご縁をいただきました。
よろしければお時間あるときにご視聴いただければ幸いです。
合掌
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