秋のお彼岸が始まりました。
新型コロナウイルスの影響がいまだにありますが、お彼岸のお参りは通常通り開催しています。
消毒等の準備はしておりますので、どうぞお参りいただければと思います。
写真にある火鉢は大木をくり抜いてできたもので、私が生まれる前から何十年と多くのお参りを見守ってきた大切なお寺の宝となっています。
玄関先でお線香をもらう際には是非ご覧ください。
さて題名に書いてある通り、今回のお彼岸期間にお寺で新たな試みをします。
それが「一文字写経」です。
階段上がった本堂をお彼岸中は開放しているのですが、その脇に写経体験コーナーを設置しました。
お参りされる方はどなたでも無料で参加できます。
普段開催している写経会では『般若心経』を写経していますが、今回のお彼岸では『消災妙吉祥陀羅尼(しょうさいみょうきちじょうだらに)』というお経を写経します。
このお経は名前の通り「災いを消し、幸福をもたらす」お経として昔から親しまれており、毎年1月の大般若祈祷法要でも必ずお唱えするお経でもあります。
特に今回は新型コロナウイルス終息を願っての写経ということで企画しました。
普通の写経ですと全文を一人で書かないといけないですが、今回は「一文字写経」ということで大勢の方がリレー方式で写経してもらうスタイルにしました。
もちろん、一文字と言わず何文字でも書いていただいて大丈夫です。
完成した写経はお寺にて供養奉納する予定です。
写経と聞くと「字が下手だから私は無理だ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、字の上手下手は関係ありません。
一文字一文字丁寧に書くことに意味があります。
また、用紙の下に見本を置いてあり上からなぞるだけなので、難しくありません。
実は私も恥ずかしながら字が下手なのですが、今回をきっかけに定期的に写経を始めました。
現代はパソコンやスマートフォンなど、字を書く機会が減っています。
是非この機会に、一文字一文字筆を進めることの素晴らしさ、一文字一文字が持つ文字の力を感じ、心穏やかに目の前のことに専念する時間を過ごしてもらえれば幸いです。
※今回使用する『消災妙吉祥陀羅尼』は全国曹洞宗青年会から配布されたものです。
自宅で下記のリンク先より写経用紙のダウンロードができますので、お彼岸にお参りできない方は是非ご自宅でもどうぞ。
完成した写経はお寺に送ってもらえれば一緒に供養奉納いたします。
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